普通の女子大生が、2週間でビジネスプランを考えてみた。PART.2

普通の女子大生が、2週間でビジネスプランを考えてみた。PART.2

ビジコンやビジネスプランを考える事自体初めての学生も大勢参加するキャリアインカレ
とはいえ、多くの学生にとってビジネスプランを考えることはなかなかハードルが高いもの。

そこで、ビジネス経験やインターン経験が豊富なわけでもない普通の学生にキャリアインカレのテーマに取り組んでもらおう、という企画を実施。
前回は明治大学の加治木さんにJALのテーマでプレゼンした様子をお届けしましたが、今回は早稲田大学の大野さんにワコールのテーマ「ワコールが発信する、女性が美しく笑顔で輝くための新規プロジェクトを提案しなさい」について考えてもらいました。undefined

大学でスポーツを学ぶ大野さん。前回の加治木さんの時同様、MFCスタッフは完全放置状態で2週間、自由に考えてもらいました!MFC事務局8名の前でプレゼンした大野さんの企画はどんな内容なのか?
質疑応答まで含めた緊張の18分を是非ご覧ください!

大野さんのプレゼンの様子


動画を見た皆さんはどんな感想を持ちましたか? ここからはMFC事務局社員のフィードバックコメントと、採点結果をお知らせします(大野さん、さらして本当にすいません!)

MFC社員からみた「よかった点」

・「ねむり展」というアイデア単体のキャッチ―さ、面白さがある。面白いものが出来そう、という期待感が持てますね

・数値から物事を捉えるのではなく、実体験や日常で疑問に思ったことから発想できていたのがよいと思います。

・大学生らしい視点で沸き上がったアイデアにとても面白みを感じました。それでいて個をターゲットとするのではなく、「会社の制度を担う人間」に焦点を当てており、あらゆることがうまく絡み合うと社会的意義のある面白い結果を生むのでは、と期待が持てそうだと思いました。

・体験に基づいた課題分析となっており、面白そうなところに目を付けた印象でした。

・女性目線のアイデアが面白く、興味を惹かれました。「どうすれば改善されるか分かっているのにできていないこと」を体験させる。という考え方が良いと思います。
・はじめてビジコンに初めて取り組んだ中で、自分なりにやり切っていたように見えます。いろんなことに気づくきっかけになったのではないでしょうか。

・ビジネス的観点、というよりも純粋に「女のねむり展」というキャッチーさに興味惹かれました。どんなに良いものでも最初の興味を惹かなかったら人の心には届かないので、その点関心を引くことが出来たのはとても良いことだと思います。

・大野さんやご友人の声から、「女性の不快」を捉えていたのは素晴らしいです。「女のねむり展」というキャッチーな切口にも惹かれました!

MFC社員から見た「改善した方が良い点」

・ユーザの来館するモチベーションは?このイベントで具体的に何をやるのか?これをするとワコールにとってどんなプラスが?アイデアの着眼点は面白いのに、色々な事が具体的に考えられていないので表面的な話になってしまっているのが惜しいです。

・そもそも眠りの習慣を女性が取れていないのは何故なのか?知っていてもしない、のが現状なのでは?課題の深掘りができていません。一次情報や個人の体験などがあれば説得力にもっと具体性が出てきたはずです

・具体的に数値を用いて発表すると、よりわかりやすく、説得力のある発表のなったと思います。

・全体的に具体性が不足していたように感じます。データ分析、テーマ(=課題)設定、ワコールが取り組む意味(=メリット)をもっと深堀して考えることで、面白いアイデアがもっとイキイキとしたと思います。

・どうやったら社員研修として導入するかなど疑問は残る部分はありましたが、一番は時間内におさまらなかったことが勿体ないです。

・ワコールが眠りに取り組むべき根拠が伝わりにくかったです。ナイトブラ等の販売を拡大する場にする等、何かしらの関連性があるといいと思いました。

・ビジコンを上手になることを目指す必要はありません。自分が本当に思う意見まで探究できて、みんなからも支持されることを考えられる人を目指してほしいです。

・ビジコンで勝てるかどうかは分かりませんが、わざわざ「社員研修」っていう形にしなくても良かった気がします。それよりは、「こんな面白い展示会を全国各地で展開します」という企画に振り切って、女のねむり展で出展するコンテンツを面白いものをたくさん考えたほうが良かったかも。

・今回の対象を企業の経営者・福利厚生担当にしたことから「睡眠」への意識を変えるためには難しいということも理解していますが、その次のステップとして概念を広げていく(共感者を増やしていく)にはどうしたらいいかを考えてみるとよいと思いました。大野さんならどんな会なら足を運んでみたいですか?また、どんな体験ができたら眠る時間をきちんと確保しよう!という気持ちになりますか?踏み込んで考え「女のねむり展」を具体化できるとさらによいと思います。

MFC審査員による採点

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テーマ分析:5.1点

課題洞察力:4.6点

実現可能性:4.7点

持続可能性:5.2点

社会革新性:6点

本領発揮:5.2点

*審査員8名がキャリアインカレ審査項目につけた点数の平均点 (各項目10点満点)

大野さんの考え方プロセス

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ビジコンも、何かを企画する事自体も初めてやってみた、という大野さん。社員からのフィードバックの通り、企画の着眼点、キャッチ―さは評価をされていましたが、具体性で躓いていたようです。

では彼女はヒントもサポートもない中でどのように企画を考えていったのでしょうか?

まずは何からはじめ、どういうプロセスで考え始めたか

新規事業の立案という「なんでもあり」な状況で、テーマが求めていることを噛み砕くところから始めました。定義づけに近い作業だと思います。

私に与えられた「ワコールが発信する、女性が美しく笑顔で輝くための新規プロジェクト」「Change standaed」に応えるためにワコールは何を目指しているか?
ワコールだからできることは何か?
女性の美しく輝く笑顔を阻むものは何か。
多くの人のスタンダードの中で起こる問題はなんだろうか。
ということから考え始めました。
 

どうしてあのアイデアに行き着いたか

"女性の不快"を洗い出して、自分が共感できる「睡眠不足」に焦点を当てました。調査の中で「睡眠不足」は日本人女性の問題として多くの学者からも認識されているのにもかかわらず、「仕事」「タスク」より重要視されない慢性化した問題だと知ったからです。

正しい知識や情報には簡単にアクセスできるのに、解決されないのは勿体無い!と考えました。また個人で変えられるなら社会問題ではないと考え「企業の健康管理や業務効率を担当者」への「啓蒙」を新規事業の軸に決めました。
 

やってみて苦労した点

例えば新規事業と新商品の開発との違い、などそんなところも全くわからないところからのスタートに苦労しました。普段、経済の絡む勉強に触れていない私はアイディアどころか、世の中のビジネスがどう成り立っているか調べながらの挑戦でした。

また、自分が問題だと確信して取り組んだ「睡眠不足解消のための啓蒙活動(ねむり展)」に対して、睡眠不足を心から問題だと思っていない多くの日本人はその企画に価値を感じないと言われたことが衝撃的でした。
 

全体的な感想

誰かにプレゼンする時は伝えたいことを「具体的に」「明確に」そして「説得」のため「根拠を数字で示す」ことが必要不可欠です。言葉にするとごくあたり前なのに、実際にやることは難しいことを痛感しました。

課題を課題と設定している人へのアプローチではなく、課題を課題と気づけていない人へマインドを変える方向へのアプローチを試みたかったのですが、利益が具体的ではなくではなくビジネスとしては評価されない部分が多くなってしまったように思います。まずはビジネスがどのような形でお金や意味を見つけて存在しているのか、そういった点を学ぶ機会となりました。「ビジネスについて頭を使ってみる」ことは社会に出る前に自分の無知に気づけるいい機会だと思います!

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