【キャリアインカレ】ワコールインタビュー

【キャリアインカレ】ワコールインタビュー

女性下着メーカーとして有名なワコール。戦後の日本にブラジャーという新しい下着文化を定着させ、今日まで女性の「美しくありたい」という思いに寄り添ってきた会社です。そんなワコールから出題されたテーマの意図やアドバイスについて、お話を伺ってきました。

■お話をしてくれた方
石井直美さん
株式会社ワコール 総合企画室 広報・宣伝部 広報・宣伝課

1987年入社。ファッション好きで、子どもの頃の夢はパリコレを運営すること。その強い思いから、これまでいくつもランジェリーショーを担当。
やると決めたら即行動をモットーに、現在は京都サンガF.C.・京都マラソンのスポンサー活動や産学連携の提携校担当を務めるなど、パワフルに活躍中。

ワコールテーマ

ワコールがずっと大切にしてきたことを出題のテーマに。


――まずワコールさんが大切にされている想いを教えてください。

石井さん:ワコールは、創業者である塚本幸一が戦争から帰還して、「これからの日本は女性が生き生きと暮らす社会でなくてはならない」と考え創業した会社です。女性が健康で幸せであり、内面も外見も美しく輝けるようにと。その想いは社是や経営基本方針に生かされ、社員全員で共有しています。

――それが今回のテーマである「ワコールが発信する、女性が美しく笑顔で輝くための新規プロジェクトを提案しなさい」につながってくるんですね。

石井さん:はい。「世の女性に美しくなって貰う事によって、広く社会に寄与する」という目標を持ち続けている会社として、このテーマを設定しました。文字にすると、美しく仕上げるというイメージを持たれるかもしれませんが、ワコールにとってのBEAUTYとは、美しくありたいという願いの実現に役立つすべてのこと。それを具体化するような新規プロジェクトを提案してもらいたいと考えています。

ワコール1

――では、ワコールさんが考える美しさとは?

石井さん:さまざまな考え方があるかと思いますが、ひとつの象徴として、やはり女性の笑顔ではないでしょうか。何かを手に入れたとき、想いを実現したとき・・・。女性が輝いて、うれしいという気持ちが外見にも表れた様子に美しさを感じると思います。

新しいものを発見する喜び、問題を解決する達成感を味わってほしい。


――ワコールさん自身も、新規事業に関するさまざまなアイデアを社内で考えておられるのでは?

石井さん:ワコールは、下着の製造販売を中心に事業を展開していますが、もちろんそれだけではありません。スポーツウェアの「CW-X」や、複合文化施設の「スパイラル」など、下着から派生して幅広く事業を行っています。

また最近では、インナーウェア選びにおけるお客様満足度の向上をめざし、デジタル技術を活用した新しい接客サービス「3D smart & try(スマート アンド トライ)」をスタートさせました。
さらに、京町家をリノベーションした宿泊施設も展開していますが、これは社内公募から生まれた事業です。現状にとどまらずチャレンジする精神をしっかり育みながら、時代が要求するものを幅広く手がけていく、それがワコールです。

――学生はそれとは別の新たな何かを提案しなければならないんですね。

石井さん:そうですね。現在、下着文化も変化しつつあります。あまり締め付けずラクなものが好まれる傾向で、若い世代の方の中には下着のサイズ表示を知らない人も多い。そういった方々が、これからどのように下着とつき合っていくのかを考えてもらってもいいかもしれません。

ワコール2

――ワコールさんの事業とかけ離れたことを提案してもいいのですか?

石井さん:もちろんです。テーマに沿ったものならば、まったく構いません。商品、接客、新規事業に関わらず、それが必要とするものならば、どんな提案でも大丈夫です。女性だけではなく、もちろん男性が考えてもいい。さまざまな視点から女性が美しく笑顔で輝くためにはどのようなものが必要か考えてもらったら、いろいろ面白いアイデアが出てくるのではないでしょうか。

10年後、20年後の、どんな社会にどんな企業であってほしいか、というところからアプローチするのも面白いかもしれませんね。若い世代の方々が自分たちの将来を考えたとき、未来の社会を考えたとき、いろいろ思うところがあるのではないでしょうか。社会が抱える課題はたくさんあります。でも、その解決策を見いだすのは、なかなか難しい。みなさんには企画・立案することで、新しいものを発見する面白さ、問題を解決する達成感を味わい、自分たちで社会をデザインしてもらいたいですね。

自由な発想で、みんなが元気で笑顔になれる企画提案をお待ちしています。


――昨年度の「キャリアインカレ」はワコールさんのテーマに挑戦したチームが優勝しました。昨年を振り返って、印象に残ったことは?

石井さん:昨年度の「キャリアインカレ」で感じたのは、選考に残ったチームの分析力の高さ。どのチームもしっかり分析しているという印象を受けました。ただ難しく考え過ぎたり、資料の作成に力を入れ過ぎたりして、肝心の内容が薄くなってしまったチームもあり残念でした。勝ち抜くには、提案内容の濃さとともに、他とは違う企画、プレゼンテーション力が必要だと思います。

ワコール3

――今回出場する学生にエールをお願いします。

石井さん:「キャリアインカレ」を通して、立案する面白さや喜びはもちろん、悔しさも経験してほしいです。特に社会に出る前に悔しさを覚えることはとても大切だと思います。
私自身、仕事でできたという喜びと、できなかった悔しさをたくさん経験してきましたから(笑)。

「キャリアインカレ」に参加するにあたって、分析の段階、立案の段階、さまざまな苦労があるかと思いますが、広い視野で考えてもらいたいです。ひとつの意見に固執することなく、多くの意見の中から最善策を見つけてください。次世代の皆さんの自由な発想を期待しています。年代や国、ライフスタイルなどが違っても、女性が美しく、笑顔で生き生きできるために必要なもの、女性たちを輝かせることによって、みんなが元気で笑顔になれる企画提案をお待ちしています。

ワコール4