【キャリアインカレ】スリーエムジャパン インタビュー

【キャリアインカレ】スリーエムジャパン インタビュー

アメリカに本社を置くグローバルなサイエンスカンパニーである3M。高校生や大学生にとっては「ポスト・イット® 製品」をはじめとする文房具でお馴染みでしょう。今回、その3Mが参加者たちの議論に活用してほしいと「ポスト・イット® 製品」関連製品を提供してくれました。異なる意見を持つ人たちが「ポスト・イット® 製品」を使って議論を円滑に進めるコツとは? マーケティング担当の坪井さんが解説してくれました。

■お話をしてくれた方
坪井 壘さん
文具・オフィス事業部 マーケティング部 マネージャー

2005年入社。政治経済学部経済学科卒業。ポスト・イット® ブランドに関するプロモーションや新製品開発を手掛ける。21色のラインアップとなる今夏発売のポスト・イット® 強粘着製品にも深くかかわっている。以前は3Mの電気関係の部材の営業に携わるなど、同じ会社でも全く異なる仕事に取り組んでいた。

答えのない課題に挑む学生たちに貢献したい。


――キャリア甲子園とキャリアインカレに協賛される理由をお聞かせください。

坪井さん:日本では2020年の教育改革で、教育の現場では今までにない新しい取り組みが続々とスタートしようとしています。グローバル化する社会に即した人材を育成することを目的とする「アクティブラーニング」もその一つ。またアクティブラーニングを通じて、答えが決められてない問題に取り組む「PBL(Project-based Learning/課題解決学習)」は3Mのコンシューマ向け主力製品ポスト・イット® 製品の可能性を広げる機会になると考えたのが、一つのきっかけとなりました。

――どんな場面で活用できるのでしょうか? 

坪井さん:ポスト・イット® ノートは、“貼ったり、はがしたり”ができるメモですが、近年、ビジネスや学業などのシーンを問わず、“アイディア出し”の場面で活用される機会が増えています。頭の中で考えたこと、議論の中で出てきた多様なアイディアをポスト・イット® ノートに次々と書き止め、それをホワイトボードなどに貼り付けていくと議論の整理や優先順位などを付けやすく、おのずと課題の解決もしやすくなっていきます。
キャリア甲子園とキャリアインカレはグループで取り組むビジネスコンテストと伺いました。グループワークの場面でいい議論をするためにぜひ活用いただけたらと思いました。

――ポスト・イット® ノートの歴史についても伺えますか

坪井さん:ポスト・イット® ノートは、1980年に誕生しましたが、実はそのアイディアの種は誕生の11年前、1968年に形作られています。当時、社内の研究者が強い粘着剤を作ろうとしたのですが、“よくくっつくけれども、簡単にはがれてしまう”粘着剤が生まれてしまいました。活用する方法もなく、長く眠っていたのですが、教会の賛美歌集の栞(しおり)が落ちてしまうのを見た別の技術者が、貼ったりはがしたりできる栞としての着想を得ました。

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――栞からどのようにポスト・イット® ノートの用途が広がっていったのでしょうか? 

坪井さん:当初は順調ではなくお蔵入りになりかけていたとも聞きますが、ヒットのきっかけを作ってくれたのは各企業の秘書さんたちでした。

上司の方に連絡事項やメッセージを書いて、机等に貼るメッセージシートとして重宝されたようで、コミュニケーションツールとしての用途が広がったことがポスト・イット® ノートの大きなターニングポイントとなったのだと思います。そして、現在、“アイディア出し”ツールとしての活用方法が、アメリカでは当たり前のようになってきています。日本においてもその文化をいっそう定着させていきたいと考えています。

浮かんだことを次々とポスト・イット® ノートに書き出そう!


――先ほど粘着剤の開発というお話が出ましたが、3Mはグローバルなサイエンスカンパニーですね。

坪井さん:学生さんには文房具のイメージが強いかもしれませんが、スリーエム ジャパンは1960年の日本法人設立以来、世界中に張り巡らせたグローバルなネットワークを活用して、幅広い分野においてモノ作りや製品提供に取り組んできました。工業用の粘着テープや接着剤、研磨材、道路標識、バスのラッピング広告用フィルム、医療用テープなど製品は多岐にわたります

学生に身近なところでいえば、スマートフォンやテレビに用いられている液晶ディスプレイに使われるフィルムなども手掛けています。多すぎて誰も数えたことはないようなのですが、3Mが世界で販売している製品数は約5万5千と言われています。まさに多種多様なラインナップで、よく社内でも「身の回りの半径3mには必ず3M製品がある」と言われています。私が所属するコンシューマビジネス関連以外でも、身近な場面で3Mは活躍しているのです。

――そんな御社から今回はどのような製品を提供していただけるのでしょうか? 

坪井さん:学校・大学を通じてキャリアインカレ・キャリア甲子園にご参加される方々を対象に『ポスト・イット® 強粘着ノート アイディアパック』『ポスト・イット® イーゼルパッド テーブルトップタイプ』そして『課題解決ガイドブック』を提供します(先着制となります。また個人での参加者は対象外となります)。
このうちアイディアパックは75mm × 75mmの『ポスト・イット® 強粘着ノート』が5色、各6パッドずつ入っていて、ひとりひとり色を変えたり、内容ごとに色を変えたりすることもできます。また、1回のアイディア出しで使い切りやすいように1パッドが30枚になっています。

『ポスト・イット® イーゼルパッド テーブルトップタイプ』は、模造紙のように大きなパッドで、組み立てると机の上に自立する台紙がついています。1枚ずつはがして壁などに貼ることができ、議論を見える化するのに便利です。そのまま折りたたんで持ち運ぶことができるので、いろいろな場所でお使いいただけると思います。

このほかスマートフォンやタブレットで使えるPost-it® Appもぜひ活用してほしいですね。75mm × 75mmサイズのポスト・イット® ノートを撮影すると自動的に認識して1枚ずつデータ化されるので、後でそれを見ながら議論したり、パワーポイントなどに貼り付けてプレゼンに活用したりすることもできます。

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――アイディア出しをする際の上手なポスト・イット® ノート活用方法を教えてください。

坪井さん:アイディア出しでは、まず、頭の中をさらけ出して見える化するといいと思います。曖昧だったアイディアも、文字やイラストに書き出していくと、自然とクリアになっていく。ありふれたアイディアだと思えても、実はそれらを組み合わせたり、他の人のアイディアと統合していくことで、画期的で効果的なアイディアに発展することもあります。だからこそ、どんな意見でもどんどんポスト・イット® ノートに書き出してください。

3Mではチームワークソリューションというものを提案しています。そこではアイディアワークのときのルールとして「質より量」「自由奔放」「批判厳禁」「便乗歓迎」という4つのルールを示しています。

考え込まずに質より量でどんどんポスト・イットに書き出すのが、アイディア出しのスタート。人の意見に左右されたり、批判したりすることなく、まずは自分の中にあるものをすべて自由に表現してください。そして、アイディアは一人の手柄ではなくみんなの資産であり、だからこそ便乗したって恥ずかしくないということを忘れないでください。

アイディアは「書く」「共有する」そしてフェアに議論して育む。


――議論の中ではどうしても一人の意見に偏ってしまうことがあります。ポスト・イット® ノートを使えば、そうした事態も防ぎやすいと聞きました。

坪井さん:確かにチームワークではそのチームの中の人間関係が議論の方向性に影響してしまうことがよくあります。
そんなときにはぜひ、ポスト・イット® ノートやポスト・イット® イーゼルパッドなどを利用し、書き出したアイディアをフラットに見られる状況を作ることをおすすめします。そうすることでアイディアの発案者がだれかということに比較的とらわれずにアイディアを見渡せるようになる。そしていいアイディアをみんなでより良いものに昇華させていけるようになると思います。

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――デジタルツールが流行っても、「書く」という手法は有効なんですね。

坪井さん:普段はPCやタブレットなどで情報をやり取りして、文房具はほぼ持たないような最先端の企業であっても、会議室にはホワイトボードとふせん、そこに書きとめるためのペンは用意されていることがあると言われています。そんなシーンで活用されているポスト・イット® ノートは、“オフィスに残る最後の紙”と言っても過言ではないと感じています。

デジタルでのコミュニケーションは便利ですが、一方で“書く”というアナログのコミュニケーションにも良さはあるのです。ぜひポスト・イット® 製品で「書く」シーンを有効活用しながら、キャリア甲子園・キャリアインカレの課題に取り組んでください。そしてチーム全員でアイディアを練り上げ、答えのない課題を解決するドキドキとワクワクをぜひ体感してほしいですね。

――参加者たちへのメッセージをお願いします。

坪井さん:キャリア甲子園・キャリアインカレはチーム参加となりますが、多様なメンバーとの議論を経てアウトプットを出していく経験は、本選で勝ち抜くという目標の達成のみならず、学生のみなさんが社会に出てから生きる力となるはずです。

スリーエム ジャパンが実施した働き方に関する調査では「チームの連携がうまくいかない」「チームメンバーの意識がバラバラ」「チームの雰囲気がよくならない」といった悩みが見受けられました。社会に出てそんな局面に立たされたときの備えとして学生時代からチームでのワークを経験しておくことはきっと役立つことになると思います

またおそらくチームでの取り組みの過程では、メンバー内にネガティブな感情が生まれる瞬間に立ち会うこともあると思います。でもそこからがチームプレー。みんなで協力して乗り越え、実りある時間にしてください。その経験は、みなさんが次のステップに進んだ時の原点となると思います。

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■課題解決ガイドブック紹介