慶應義塾大学 さよならモラトリアムサブリーダー
牧村一穂

将来の夢。大学生の特権とは?

大学生ロールモデル座談会にも参加した牧村さん。明るくフランクな口調だが、話す内容は骨太。

羽田

牧村さんはアイドルとして将来は食べて行こうと思っているんですか?

かずほ

いえいえ、私は将来は医療ジャーナリストになりたいと思っているんですよ。だから慶應で看護を学んでるんです。

羽田

え、そうなんですか。意外…。どうしてその道に行こうと思ったんですか?

かずほ

高校時代に児童関係のボランティアやってたんです。元々は小学生の頃に自分は参加者側として参加していたんですが、高校に入ってからは運営側に回って。やはり人が好きだし、自分の行動で誰かが良い方向に進むサポートができるのは嬉しいですよね。そう言う点ではアイドルも同じかもしれませんね。

羽田

すいません、今の所属は看護学部でしたっけ? 医学部とは違う?

かずほ

正確には看護医療学部、ですね。医学部とはまた違います。ただの看護じゃなくて「医療学部」とついているのは、看護師だけじゃなくて幅広い活躍ができる人材になって欲しい、という大学のメッセージだと解釈しています。だから私もまずは看護師として働いて、現場を経験してから次のステップに進みたいなと思っています。今の所、最終的なゴールは医療ジャーナリストですね。

羽田

なるほど、アイドルになることに憧れている女子大生なのかと思っていましたが、全く違うようですね…。

かずほ

勿論アイドルも好きですし全力投球ですけどね。でも私、一年生の時さよモラ以外にも長期インターンもやってましたし、今もインターンでメディアの記事執筆を任せていただいているんです。医療ジャーナリストの夢もあるので、今年はもっとたくさん取材したり記事書いたりしたいなって思っています。

羽田

え、さっきのさよモラ活動だけでも相当ハードそうでしたが、長期インターンもしてたんですか…! 牧村さん、相当活動的ですが、そうでない学生の方が実際は多いと思います。そこの差ってなんだと思いますか?

かずほ

うーん、別に自分みたいな学生だけが正解じゃないと思いますし、色んな学生生活があるとは思っていますけど、多分、大学生活をスタートだと思っているかそうでないかの違いだと私は思っています。

羽田

というと?

かずほ

私の場合、看護がやりたかったのと、さよモラに入りたかったから慶應に進学したんですが、中には慶應に入ることが目的だった学生もいると思うんですね。そうすると、きっと入学したら満足してしまって、毎日飲み会ばかり行くような感じになっちゃうんじゃないかと。

羽田

なるほどなあ、となると起点は高校時代の進路選択時なんですかねえ。

かずほ

でももったいないと思うんですよね、大学生の特権ってありますから。飲み会なんて大人になってからも全然できるのに。インターンにしろアイドル活動にしろ、大学生じゃないと挑戦できないじゃないですか。それが何であってもいいと思うんですけど、大学生という肩書きが使える今だからこそのチャンスを活かさない手はないと思いますけどね。

羽田

なるほどなるほど。では最後に、今年の目標とありますか? ちょうど新学期始まったばかりですけど。

かずほ

まずさよモラとしては悲願の全国優勝ですね。丁度新入生オーディションなどもやっているので新しいグループとなるのがとても楽しみです。あと個人としては、さっきも言いましたがもっとたくさん記事を書きたいです。私、3年生から実習が始まってしまうので今みたいに色んなことができなくなると思ってるんです。だから2年生の今年はどんどん経験を積みながら自分を高めたいですね!

羽田

うーむ、ステージ上の牧村さんがアイドルとしてエネルギーすごいのは見てましたが、普段もアグレッシブなんですね…。

かずほ

失敗して落ち込んだりすることもありますけどね。でもだいたい3秒くらいですね。失敗した時いつも思うんですけど、例えば総理大臣とか偉い人だって失敗するし、そういう人たちの失敗のレベルってすごいじゃないですか。それに比べたら私の失敗なんてたいしたことないなって(笑)。

羽田

例えが適切かわかりませんがスケールでかい人なのはわかりました!実習とかこれから大変かと思いますが、これからも頑張ってください!

かずほ

はい! さよモラの深夜練で鍛えられてるので、実習の夜勤も問題ないです!(にっこり)

取材後記

「プロ根性」。僕が彼女のインタビューを通じて感じたのはこの一言に尽きる。メジャーデビューしているわけではないとはいえ、彼女は自分たちの活動に誇りと愛情をもって、妥協なき日々を送っていた。「アイドルのコピーダンスサークル」という何だかとても楽しそうな響きとは全く異なる。
そんなにストイックでハードな日々でも彼女がキラキラと輝いている理由。それは彼女の「アイドル愛」以外の何物でもないだろう。
僕はこの仕事を始めてからずっと「優秀な大学生に必要な事は何か」を考えてきた。ビジコンに出たら優秀なのか? 学生団体をやっていたら? 留学をやっていたら? ベンチャーでインターンをしていたら?
いづれも半分合っていて半分足りない。多分大事なのは、何かに夢中になれること。「好きに勝るものなし」なんて言葉もあるくらいだし、堀江貴文氏が執筆したすべての『教育は「洗脳」である』にも「夢中になれればなんでもいい」と何度も書かれていた。
夢中になれることをどうやって探すのか、という別の問題もある。でも、何か少しでも面白そうだなと思えることがあったら、全力でどっぷり浸かってみれば、そこから次につながってくるのかもしれない。それが最初はアイドルの握手会とCDでもきっといいのだ。

(取材/執筆:羽田啓一郎)
MY FUTURE CAMPUS責任者。企業の新卒採用の担当営業を経験後、キャリア教育事業の立ち上げを担当。大学の嘱託講師や政府の政策研究委員、新聞の連載コラムなども経験あり。

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